2024年度からリニューアルする
英検3級のWライティング英作文の
攻略パターンを作ったので紹介する。
なお、出題例は英検ホームページから引用した。
https://www.eiken.or.jp/eiken/2024renewal/
まずは問題文を確認しよう。
従来の意見を書く形式に比べて
Eメールの返信という
より実践的なものになっているが、
語数は減少している。
【3級の出題例(問題文)】
あなたは、外国人の友達(James)から
以下のEメールを受け取りました。
Eメールを読み、それに対する返信
メールを、□に英文で書きなさい。
あなたが書く返信メールの中で、
友達(James)からの2つの質問
(下線部)に対応する内容を、あなた
自身で自由に考えて答えなさい。
あなたが書く返信メールの中で□に
書く英文の語数の目安は、15語~
25語です。
次に本文を見ていく。
下線部の質問に空欄に合った
形で回答する。
【3級の出題例(本文)】
Hi,
こんにちは。
Thank you for your e-mail.
メールありがとうございます。
I heard that you went to your friend’s birthday party.
友達の誕生会に行ったと聞きました。
I want to know more about it.
わたしはそれについてもっと知りたいです。
How many people were at the party?
パーティーに何人の人がいましたか
And how was the food?
そして食べ物はどうでしたか?
Your friend,
あなたの友達
James
ジェームズ
——————————————————-
Hi, James!
こんにちは、ジェームズ。
Thank you for your e-mail.
メールありがとうございます。
Best wishes,
お元気で。
下線部の英文には疑問詞が使われる可能性が高い
下線部は両方とも疑問詞が使われた
英文である。
How many people were at the party?
パーティーに何人の人がいましたか
And how was the food?
そして食べ物はどうでしたか?
もちろん、Do you ~? などのように
Yes/Noで答えるタイプの疑問文が
出る可能性もある。
※YesまたはNoと答えた後で
その説明を一文加えるだけで
成立するので普通に出題されると思う
しかし、やはりメインとなるのは
出題例のようなWhatやHowなどといった
疑問詞を使った英文になるはずだ。
who「だれ」
whose「だれの」
what「何」
which「どれ」
when「いつ」
where「どこ」
why「なぜ」
how「どのように」
「何を答えるべきか」をしっかりととらえる
How many people were at the party?
パーティーに何人の人がいましたか
→パーティーの人数
And how was the food?
そして食べ物はどうでしたか?
→食べ物の感想
何を答えるべきかが大きくズレてしまうと
良くてギリギリ合格
悪いと不合格になる。
これをふまえて
解答例とセットで
分析してみよう。
【3級の出題例(解答例)】
We had a great time!
わたしたちは素晴らしい時を過ごしました。
There were twelve people at the party.
パーティーには12人の人がいました。
The food was great!
食べ物は素晴らしかったです。
We had some pizza.
わたしたちはピザを食べました。
解答に必要な重要フレーズを事前に覚えておく
今回の模範解答には
There is(are) ~.「~がある」
という熟語が含まれている。
【出題例】
How many people were at the party?
パーティーに何人の人がいましたか
↓
【解答例】
There were twelve people at the party.
パーティーには12人の人がいました。
さかのぼれば
出題例には
How many ~s 「いくつの~」
という熟語も使われている。
こういった重要フレーズを
全てカバーすることは出来ないが
ある程度を覚えておけば
減点の可能性を減らすことが出来る。
①like to ~
「~することが好き」
②with my friends
「わたしの友達と」
③be good at ~ing
「~することが得意」
④There is ~
「~がある」
⑤near my house
「わたしの家の近く」
⑥want to be~
「~になりたい」
⑦in the future
「将来」
⑧a lot of books about~
「~についてのたくさんの本」
⑨want to~
「~したい」
⑩enjoy ~ing
「~することを楽しむ」
⑪I think that~
「わたしは~だと思う」
⑫the most popular … in the world
「世界で一番人気のある…」
⑬talk about~
「~について話す」
⑭with my family
「わたしの家族と」
ちなみにこのフレーズを覚えるための
動画を作ってあるのでぜひ活用してほしい。
解答の構成を見極める
本文の下線部の英文と
解答例を見比べると
解答の構成が見えてくる。
【本文の下線部の英文】
①How many people were at the party?
②And how was the food?
【解答例】
We had a great time!
①There were twelve people at the party.
②The food was great!
②We had some pizza.
2つある質問文をそれぞれ
①How many people were at the party?
②And how was the food?
と分けて考えると
①に対する解答は
①There were twelve people at the party.
の一文のみであり、必要なことに簡潔に答えている。
それに対して②に対しては
②The food was great!
②We had some pizza.
と2文で解答している。
2文目のWe~は1文目The ~の説明であるため
必ずしも必要ではないが、
語数を稼ぐため、そして「なぜgreat!なのか」
の理由を説明する役割があり、
裏を返せば満点に近づけるためには
必要な一文だとも言える。
そして、注意する必要があるのは
解答の一番上にある
We had a great time!
という一文だ。
これは本文の下線部
つまり問題文とは直接の関係がない。
「誕生会」という今回のテーマに対する
全体的な感想を述べた一文である。
ここで大切なのは
これが「Eメールの返事」であるという点だ。
あくまでもコミュニケーションの一部であるため
冒頭は「概要を端的に説明する」一文である方が
相手はイメージをつかみやすい。
確かに、質問に対して的確に
解答することが一番大事ではあるが
それと同時にコミュ二ケーションの質を
高める表現の必要もあるのだ。
そういった意味での
We had a great time!
なのだ。
ここまで構成を把握できれば
あとは毎回使うことが出来る
テンプレートを作るだけだ。
(1)テーマに対する感想
(2)一つ目の質問に対する解答
(3)二つ目の質問に対する解答
(4)(3)の補足説明
上記のようなテンプレートを作ることが出来た。
今後、さらに良いパターンが出来れば
改良して改めて紹介しようと思う。
なお、従来のパターンの
Wライティング英作文のパターンは
既に動画に作ってあるので
ぜひ視聴してほしい。