この時期に中学校で案内が配布される
「埼玉新聞模試」を受験するかどうかで
迷う生徒がいる。
そんな迷える子羊の悩みに
ズバリ答えて
勉強に集中してもらうことが
このブログの狙いだ。
とはいえ
これに関しては
「北辰があるから埼玉新聞模試は
受けなくてもいい」
という意見がほとんどだ。
どこを見ても
誰に聞いても
あまり変わらない。
北辰テストを選択した時のメリット
・12月北辰テストは私立の基準に入る
・データが多いから志望校判定が充実する
・成績表の欄の続きが埋まる
確かに北辰テストを受けておけば
充分に思える。
北辰テストと埼玉新聞模試の
どちらを受けるか
という話になれば
「北辰テスト」と答える人が多い
のは当たり前だ。
特に、4月からずっと受けている
生徒にとっては
ごくごく自然な流れだ。
いや、でも、
そういうことじゃないんだ。
埼玉新聞模試と
北辰テストの
「どちらを」受けるべきか
で悩んではいけない。
北辰テストと埼玉新聞模試
「両方受ける」か
「片方だけ受ける」か
で悩んだ方がいい。
そしてその悩みは
このブログで終わりにしよう。
悩んでいる時間がもったいない。
(勉強しよう)
まず
北辰テストと埼玉新聞模試は
コンセプトが微妙に違う。
北辰テストは全8回の内
学校選択問題に対応する
つまり公立高校入試の模試としての
役割が大きくなるのは
12月と1月の2回だけだ。
それまでの6回は
もちろん公立高校入試の練習
としても使えるが、
私立高校の基準をクリアする目的で
受験する生徒が大多数だ。
北辰テスト側も
それを大いに意識して
実施しているのは間違いない。
一方、埼玉新聞模試は
直前期の12月と1月にしか
実施しない。
その2回とも
学校選択問題に対応している。
そして、時間割を公立高校入試に合わせ、
「休憩20分」「昼食アリ」という
より入試当日を意識した形式になっている。
埼玉新聞模試は
文字通り公立高校入試の
「実践対策模試」なのである。
さて、肝心の
「両方受けるかどうか」問題だ。
「埼玉新聞模試・受験診断テスト」
なるものを作ってみた。
下記の診断テストに◯×で答えていき、
〇の数で埼玉新聞模試への適性を見極める。
診断テスト
①公立高校が第一志望
②部活などで忙しかったため、
北辰テストを初めて受験したのが9月
③北辰テストで毎回時間が足りなくなる
④公立高校入試の過去問を既に解き始めて
いて、直前期に問題が足りなくなりそう
⑤塾で公立模擬テストを受けない
⑥模試の復習にあまり時間がかからない
⑦公立高校入試と同じ時間割の埼玉新聞
模試に魅力を感じる
【診断結果】
◯が7個→ぜひダブル受験すべき
◯が5〜6個→「面倒」と思わなければダブル受験
◯が1〜4個→北辰テストだけでオッケー
◯が0個→そもそも悩んでなくね?w
上記の質問を見て
気づいたかもしれないが
埼玉新聞模試を受験する
メリットは「過去問が増える」
ことだ。
厳密に言えば
過去問ではなく「予想問題」だ。
その予想問題を
「時間割を公立に寄せた模試」
という最高の環境で
受験することが出来る。
そもそも、迷っている生徒の中には
「受けたくないな(面倒)」
と心の奥底で思っている生徒もいるだろう。
そんな生徒はダブルで受ける必要はない
プラスの気持ちで迷ったら、やる。
マイナスの気持ちで迷ったら、やらない。
その一方で
公立高校入試を突き詰めて
考えれば考えるほど
勉強の質が向上し
勉強の量が増えるほど
成績が
上がれば上がるほど
実践形式の問題、
つまり過去問を
たくさん解けるようになるし
解きたくなる。
しかし、過去問は6年分しかないし、
それより古い年度を中古で購入しても
微妙に問題形式が異なっている。
塾で独自の公立模擬テストを
実施していればいいが
それがない場合や
塾に通っていない場合
直前期に過去問が
新規の過去問が枯渇する恐れがある。
一度解いた過去問を
解き直すことは
勉強にはもちろんなるが
時間配分を含めた
「実戦のカン」を養うには
全く向いていない。
そういった状況を踏まえると
「埼玉新聞模試」という
選択肢があるのは非常に心強い。
「北辰テスト」と「埼玉新聞模試」
という2つの模試が共存することで
埼玉県公立高校入試の対策の
バリエーションがより豊かになる。
埼玉県高校入試系YouTuberとして
両者を応援していきたい。