中学3年生にとって
夏休みは学力を上げる
チャンスタイムだ。
・(基本的に)部活を引退済
・学校が休み
・環境が整っている
(塾の夏期講習や合宿)
・テストがない
(定期テスト/検定/北辰テスト)
有り余る時間を
自分に合わせて
使うことが出来る。
ここで一つの疑問が浮かび上がる。
「国数英と社理の
どちらに力を入れるべきか?」
一般的に
主要3教科である国数英の方が
社理より上げるのに時間がかかる。
だから、
「夏は国数英に時間をかけるべきだ」
という考え方は理にかなっている。
しかし、同じ時間をかけるなら
上がりやすい社理に集中した方が
より確実に点数を上げることができる
と考えることも出来る。
傾斜配点の高校でない限り
5教科は全て100点満点である。
上がるかどうか不確実な
300点(国数英)にかけるより、
上がりやすい200点(社理)に
期待した方が合理的かもしれない。
さて、これまで散々
どちらを重視すべきかを
論じてきたが、
実はポイントはそこではない。
「5×3=15」
これがポイントだ。
まず、秋から冬にかけて
北辰テストが何回あるか
考えてみよう。
9月、10月、11月、
12月、1月の5回だ。
北辰テストが5回あるということは
過去問を解く回数も5回ある。
そして、埼玉県の公立高校入試の
過去問(声の教育社)の収録年数は5回分だ。
北辰テスト5回
北辰テスト過去問5回
公立高校入試の過去問5回
計15回
なんと、入試本番まで
各教科それぞれ「15回」も
テストを受けることになるのだ。
1教科だけでも
10時間以上テストを受けることになる。
(国数英なら50分×15回=750分=12.5時間)
仮に直しに5時間かかったとしたら、
15時間も勉強するわけだ。
想像して欲しい。
苦手な教科のテストを10時間も受けることを。
その後に5時間も直しをすることを。
ザルで水をすくうような感覚を
覚えないだろうか?
もし、少しでも苦手教科を
「マシ」にすることが出来れば
秋からの苦痛はかなり和らぐだろう。
そして、過去問演習が
実力がアップさせる味方に
なってくれるはずだ。
そのために、夏の間は
長時間、まんべんなく勉強しつつも、
「苦手教科をマシにする」ことにも
ぜひ時間を使ってほしい。
具体的な方法は
通っている塾の先生が
教えてくれるはずだ。