北辰テストも重要


埼玉県の高校入試において

絶大な影響力を持つ

模試、北辰テスト。

 

この模試には、

私立高校の合否に

関わってくるという

大きな特徴がある。

 

埼玉県内にいると

気づきにくいが、

他県の人からは、

かなり特殊な制度に

見えるらしい。

 

「民間テストが入試の合否に~」

「ポスターのイラストが~」

「受験料が~」

「実施回数が~」

など、県外・県内問わず

散々な言われようである。

 

しかし、

わたしは一切

北辰テストに対して

ネガティブな印象は無い。

 

わたしはただの

塾講師であり、

県の受験制度を

変える力は無い。

 

先生も生徒も

与えられた環境で

ベストパフォーマンスを

出し続けることこそが、

環境を変える

近道であると思う。

 

ちなみに、ノグジュンが

47都道府県の高校入試の

模試を調査したところ、

以下の5パターンに

大別されることがわかった。

 

①独自名称の模試

(※北辰テストやVもぎなど)

②地方の新聞社主催の模試

(※埼玉新聞模試など)

③教材会社が作っている模試

④〇〇県統一模試

(※他には~全県模試など)

⑤有名な模試はない

(※ごく少数の県だが)

 

上記のように、

模試の名称は様々だが、

首都圏以外は

「〇〇県統一模試」

という名称が多いようだ。

 

そして、

各種SNSの反応を見る限り、

埼玉県の高校入試模試

(=北辰テスト)

の盛り上がりは

異常だ。

 

他県の10倍、

いや、100倍

盛り上がっている。

 

他県の中学生の

模試の参加率は

北辰テストと比べるまでも

なく低いし、

受験日当日のリアクション

は極めて薄いと

言わざるをえない。

 

埼玉県の場合、

北辰テスト当日は

駅に中学生が溢れ、

「あ、今日北辰か!」

と一般の人が

舌打ちをするレベル

である。

 

受験者である生徒も

北辰テスト当日は

それぞれの教科の出来に

一喜一憂する。

 

うまくいった場合は狂喜乱舞、

失敗した場合は世界の終わり

のような表情になる。

 

埼玉県民にとって、

北辰テストは

意識しなくても

気になってしまう

「左前の席のあの子(はあと)」

のような存在なのである。

 

その一番の理由は、やはり

「私立の合否に影響する」

ことである。

 

しかし、

北辰テストには

もう一つ、

重要な役割があることを

忘れてはいけない。

 

北辰テストは

「公立高校入試の模擬試験」

なのである。

 

問題形式が本番の

「公立高校入試にそっくり」

なため、

北辰テストを受験すると、

それがそっくりそのまま

公立高校入試の

練習になるのだ。

 

実は、北辰テストの問題は、

最新の公立高校入試の

問題形式に「思いっきり」

寄せて作られている。

 

だから、公立高校入試の

問題傾向が変わったら、

北辰テストの問題形式も

同じように変わる。

 

例えば、公立入試で

国語の作文の条件である

字数が変われば、

北辰テストの字数も

変更される。

 

そうやって、

北辰テストは

公立高校入試を

忠実に追いかけているから、

本番の公立高校入試の

「最高の練習台」

になるのだ。

 

しかし、

ただ「なんとなく」

過去問を解いているだけでは

過去問のポテンシャルを

最大限に引き出すことは

出来ない。

 

私立高校の基準を

クリアするためだけの

ツールで終わってしまう。

 

次回のテーマは

北辰テストを

公立高校入試に

つなげる

だ。

 

 

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